春はウミネコのたより
アザラシの子育てシーズンが終わると、次はウミネコの繁殖期。
いつも会いに行っているウミネコたちは、夏場は北の大地、北海道で過ごし、
冬場は高知・宮崎あたりまで南下して過ごすといわれている。
そして、産卵時期を迎える4月にあわせて、青森県に戻ってくる。
今年もいつもの繁殖地に集まってきてるよという便りが聞こえてきた。
そんなわけで、ちょっと気が早いけど、ウミネコのヒナ鳥。
もしもし?
親離れ間近の赤ちゃんは、少々やんちゃでまわりにも興味津々。
敵でないと判断すると、「もしもし?」と言わんばかりにコンタクトしてくる。
くちばしで軽くツンツンと私をたたいてみて、まわりをうろうろ。
ウミネコ語が話せれば、独り立ち直前の気持ちをじっくり聞いてみたいところなんだけれど。
母鳥の捕った魚を食べて、しばらくしたあと、この子は
目の前で羽ばたきの練習を見せてくれた。
(ウミネコ、2011年)