制作意図
次のエントリーに載せたカクテルを考えるときに思ってたこと。
ちょっと泥臭い話なのでエントリー分けました。
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このカクテル(カナディアン・ボンボン)の裏のテーマは、
「甘くておいしい」と言ってもらえる物をつくりたい、
というのものだった。
あまりいい話じゃないかもしれないけれど、、
チョコやケーキのお菓子の味がわかりもしない人が、
テレビ・雑誌や駄ブログの情報を頼りに店に押しかけては、
「甘くなくておいしい」だの
「控えた甘さがおいしい」だの
「ちゃんと○○の味がするぅ~」だの
「フルーツのケーキだからかわいい♪♪」だの、、、
店の雰囲気を壊し、さらには、
無知のまま間違った「評論」をする姿が多く見られることに嫌気がさして、
それでこのテーマに気がついた。
(静かにして素直に「おいしい」とだけ言ってれば、誰にも不快な思いをさせないのに、と思うのだが…。)
世の風評に流されない、きちんとした自分の価値観を持った人から、
ちゃんと「甘くておいしい」っていってもらえる物を作りたい。
そして、あわよくば、「甘くなくておいしい」なんて語ってる人に、
「甘い甘くないは価値の基準じゃない」って気づいてもらいたい。
そんな気持ちで作りました。
ま、これはあくまでも、裏話ということで。
ちょっと話が重いかもしれないけど、書いておきたかった。
本当に一番大切なのは、味の調和と作り手の意志表現なんだよね。わかる人にはわかるもの。
そういうところにスポットがあてられる風潮が、一部にだけでも、しっかり根付いてもらいたいものです。