今年もここへ
行こうかなと。カナダの東の方の海の上の流氷の上。
野生のアザラシたちとお話ししてちょっとだけ一緒にいさせてもらう、そんな体験をするための旅行。
カナダの雰囲気が好きで、ついでに、動物も好きで、と、調べるうちにここを見つけ、
いつのまにか毎年行く人になってた。というわけで、今年も3月頭はカナダ。
「動物とお話しして」なんて表現をすると、「何だコイツは?」と思う人もいるだろうけど…。
飼う者飼われる者という立場ではなく、
人もただひとつの動物として、本当の野生の子たちと同じ空間に対峙してみると、
「あ、会話してるな」って思える時があるのです。
種の違う生き物として、お互い気持ちよくいること、
それは単に遠くから見ているだけでも、生け捕りして飼い慣らすことでもなく。
適度な距離を取って一緒にいる状態を作ることだ、ということに気がつく。
人のしゃべる言葉は通じないし、物を与えて誤魔化すこともできない(しない)から
相手の仕草を見たり、適度な距離をとったり近づいたりしながら、
力の強い人間はいろいろ考えながら、動物は動物なりに何かしながら、
お互いにその距離を作る。一緒にいられる状態を作る。
こういうプロセスが、動物とお話しするってことなんじゃないかなと思うわけです。
もちろん、似たようなプロセスはペットであってもあるんだけれど、
まず対等であるところからスタートするとか、判断がシビアだとか、
気持ちの面で、野生の子だと何か根本的に違う気がしてならない。
(ペットに慣れてもらった経験があるという程度で野生のアザラシと対峙して、
そんなにたやすくないぞ、と感じた経験があるからかもしれないけれど。)
私が言う「動物とお話しする」とはそんな意味。
対等であるがゆえか、お互いの距離がわかれば、とても居心地のいい時間が共有できる。
そしてここは、青空とアザラシの声と流氷の上の開放感が、めちゃくちゃ気持ちいい。
もちろん、アザラシの赤ちゃんはかわいいし。
アザラシがカナダの流氷に来るのは年に1回、3月の頭だけなので、それにあわせて。
こっちも年に1度の、楽しい時間。
こんにちは。
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以下余談。
人形は自分なりの「遊び」。
人と動物がお互い時間を共有している幸せな状態をわかりやすく、
多くの人に知ってもらえないかなと思ってやってみているのだけど、なかなか難しい。
もちろん、単に小物好きだから、というのもあるけど。
写真に登場するブライスは自分の姿の投影であったり、
自分でできない表情を再現してもらったり。そんな感じ。