きのうの立ち読み
髪切った後にちょいと書店流し。
<面白かった本>
「ミネラルウォーター・ガイドブック」
市販のミネラルウォーターの成分表を載せたりしながら解説。ワインやカクテルのガイドブックはありふれてるけど、水はあまりないなぁと思いながらペラペラめくってみる。妙に高級さを出した装丁が可笑しかった。「レアものジュース集め」みたいなノリと一緒にしたくなかったのか。初版は95年だとか。第2版期待。
<面白くなかった本>
テーブルマナー本2冊(なんとなく興味本位で手に取った)。書名は伏せ。
内容が“いちいち書くかよ”ってくらいの事ばかりなのは仕方ないとしても、「知ってるか?これが普通なんだぞ?」みたいな大袈裟な書き方になっているのは下品きわまりない。なんなんだ、この本は・・・。
(そして、思い出したかのように思考はめぐる…)
「上品な店に食べに行くのは(行きたいけど)緊張するから嫌だ…。」よく聞かれる言葉だが、聞いていて悲しくなる。かたくなること無いのに…。こういう本を信じてる人が作り出した悪しき影響。おいしい物をいただく場で、人を緊張させてどうするのか。間違っている。思いっきり間違っている。
サービスする側がちゃんと雰囲気を作り、される側はそれを感じ取ってちゃんと応える。最低限の行動さえ確保されていれば、自由に楽しんで食べられる。気分よく快適な心遣いと雰囲気を味わえる。変な緊張なんかとは対極にあるものが、ホスピタリティであり快楽であり上品というもの。
場合によってはマニュアル的な物が必要だというのもわかる。いい大人でも、言われないとまったく気が遣えない類の人がいることだってわかる。でも、少なくとも一般的なテーブルマナーのための本だったら、変にがみがみ書かなくたっていいだろうと思う。最低限でいい。では、最低限って何か。
「手を当てないで咳や、くしゃみや、あくびをしちゃいけませんよ。」
それくらいのレベルのことじゃないかと思う。これらをごく当たり前にこなせる人であれば、周りを見て雰囲気を外さない判断はつくだろうと思うのだ。
-----------
立ち読んだうち1冊、日経が出してる大人のオフなんとかっていう本は特にひどかった。雑誌にありがちな買わせるための編集で「え、そういうのがマナーなの?」といってしまうような、すこし外した内容がわざと織り込まれている。そういう場での行動に応用が利かせられるひとが読む雑誌でないことなど、おそらく承知しているであろうに、なんたることだろう。さすが日経。マナーもろくにわからないのに、“え、そうなの”の類を「こうなんだぜぇ」って自信持ってやっちゃって迷惑をかけ恥をかく人を量産する書籍。想像しただけで気持ち悪い。