@nifty BB Festa 2005
デイリーポータルZのブース見たさに、@nifty BB Festa2005へ行ってきた。
サイト知らない方にはさっぱりわからない話かと思いますが、このエントリーはそのお話です。
デイリーポータルZ。一般にネタの面白さが評判な(くだらないことを真剣にやっているネタが面白いと言われている)読み物Webサイト。前々から存在は知っていたけれど、最近毎日チェックするようになって、ちょっとした疑問を感じてきていた。疑問といっても言葉にすると単純で、「このサイトがこれほどまでに人気になる理由は何?」ってこと。
私が見るデイリーポータルZは「8、9年まえの秀逸個人サイトが、そのノリだけ保ちながら、細々と続いている。」という雰囲気を特徴とするサイト。ネタの内容よりもそんな雰囲気が好きで見ているといってもいい。しかしこれは、いわゆる「ホームページ」なるものの創生期、黎明期を知り、当時から自分のWebサイトを作るという作業を続けてきた人(私)の見方であって、一般的ではないように思う。
いつからか、何が人気なのか、とか、どんな人が見ているのかとか、そんな方向にも興味がわいてきていた。 Webマスタの林さんが実は「Webやぎの目」の人だということを最近知った。昔のノリのページが消えていく中、その雰囲気残したまま今も残るパワーとは何か、なんて思いことも気になりだした。素直に言うと、「そのパワー見習いたいです。」っていう気持ちが参加のモチベーションとなった。もし、人柄とかではなく、Webサイトのノリに年代を問わない普遍的な面白みのゾーンがあるのだというのでも、それはそれで面白い。
プロバイダのファンサービスのお祭りで、サイト主宰者が考えたイベントに参加できる。ネットイベントということで、なんかちょっとオタッキーな様相が馴染めないかもしれないぞという警告を発しているけれど、自分の知りたい欲求は行けといっている。…というわけで。
前置きが長くなったけれど、BB Festa 2005。7月2日。東京国際フォーラム。
意識としては、楽しみたい2割、観察したい8割。……。そんなんじゃ面白くないだろうから「楽しみたい10割」に気分を補正して会場をうろつく。ゲームにもイベントにも積極的に参加する。マスゲームで文字を作り、物販で書籍を買って、ギャルバンドの公開録音を見る。
中略……。
当初の疑問に対する明確な答えなんて、もちろん簡単にはわかるものではなかったけど、Webマスタ林さんには、パワーある人だな(タレント性あるな)というふうに感じた。思ったことをストレートにサイトで表現する、しかも、休み無く、ってのはさすがだと思った。私の名前を入れて著書にサインをしてくれる祭に、「あ、警察の」(このとき、単語が聞き取れなくて会話にならなかったのが悔しい…「そうです、撃たれた、あの」くらいの言葉は返しときたかった)と、とっさに言うアタリに年代感じたけど、自分が好きなのはこのノリだなぁとも思った。楽しむところは楽しんだし、行って良かったと思う。
でも「楽しみたい10割」なはずが、やっぱり馴染めない雰囲気もそれなりにあって、最後、ものすごく歯がゆい終わり方になってしまって残念だった。このへんはさらっと、慣れの問題ってことで片付けてしまいたい。
ライターのお気に入りは、林さん、古賀さんです。
おわり。
-----
☆ デイリーポータルZの最近の企画で、8,9年前のネット世界を彷彿とさせるものといえば、「クラムチャウダー・シベリア・アタック」(ギャグバンド)がネット恋愛を歌った曲「恋するオンライン」が個人的には大ヒット。歌詞で「オンライン」を妙に強調しているところが昔っぽさを感じさせる(今はオンラインがどうこうって意識しないし)。「インターネットする」という言葉が一般にひろまりつつある一方、パワーユーザーはかなりのことをやっていた、という当時のネット世界の雰囲気。
☆ 当時の人気コネタサイトといったら、「Webやぎの目」・「ただいま実験中」・「我楽苦多部屋」・「ダイアログで遊ぼう」…など。ほかにも色々あったと思うが。
☆ ネット上のライターが取り囲まれて「サインお願いします」「写真撮ってください!」って言われている雰囲気って、なんかわけわからない。混じりたくて私もやったけど。。