迷わない。目の前にあったら。。
イッコ前のエントリーから続きます。
オリジンーヌカカオのイベント出店。東急フードショウにて。
マンゴーとココナツのアイスクリーム、マンゴーのケーキ、チョコレートドリンク。チョコレートドリンクは、このときのオリジナルレシピだそうで(店で出しているレシピではない。即興な感じがした。)、アイスクリーム、シャーベットとのミックス。
カウンターの川口シェフ(=オリジンーヌカカオのショコラティエ)。
「おいしい?」と声をかけてお客さんと話している。
で。せっかく話ができているので、本音をぶつけてみる。
飼い主(みけ)「チョコレートドリンクはどこのやつよりも川口さん(ちょっと迷ったけど名前で)のやつが好きです。」
シェフ「いやそんなこと言っちゃってぇ、なにか召し上がりますか??」「お店のレシピのチョコレートドリンク飲んでみますか?」
…と、そんな流れでチョコレートドリンク「おかわり」をいただいてしまった。嬉しい。
そういえば前にお店に行ったときも、シェフ自らがお客さんにちょっとしたサービスをしてた。(頼んだ物以外に、こちらも召し上がってみてくださいと出してくれる。そのときは紅茶のクッキーをいただいた。)こういう心遣いというか、ちょっとしたやりとりがとても面白い。他のお客さんにもちょこちょこっとしたサービスをしているので、それを見るのもまた面白い。
チョコレートドリンクのレシピの差(最初のアイスクリームとのミックスは甘め、ストレートは苦め)の会話から派生して、シェフから興味深いお話。
・チョコレートの融点は34.5度。
・これに、ミルクなど、チョコより融点の低いいろいろなものを加えて融点を下げていく。
・ココアの方が融点が高く、チョコレートの方が融点が低い。
・「ココアを使った物は舌にべたっと残る感じ。チョコレートはすぅっと引いていく感じ」(←シェフの言葉そのまま)
・うちはココアを使った物はあまり作っていない。
・(融点降下をさせるために)なにを最初に溶かすのかを考えながら作る。
・ナッツ類は自家加工している。
・そうしないと、(シェフじゃなくて)組み立てやさんになっちゃうからね。
話のひとつひとつに「職人」さんらしい雰囲気を感じた。
総じてノリのいい職人さんというかんじ。
隣にいた学生風3人組は「なんかオヤジがウンチク語り出したぞ」って感じに逃げてっちゃったけど、前に立ってる人が誰か知ってれば、これはとっても貴重なお話。ショコラティエが日本人だからこその楽しみとも言える(有名チョコ屋さんはほとんど海外の人)。
そんなこんなで、写真に写っているものに加えてチョコレートドリンクもう1杯を完食。(すごくすっきりしていて変な甘さがないので、ぺろっと食べられます。)いいひとときだった。
それにしても、自分にとっておいしいチョコレートは最高の精神安定剤。どんな状況でも、食べてると知らない間に、しかも一気に爽快な気分になる。チョコレート食べさせとけば鬱病なんか絶対ならないんじゃないかって気分になったところで帰宅。
そして、抜歯後の痛み止めを速攻で飲む。
(痛かったけど、迷わずチョコ食べた…)