みつばの事故
が。この子ちょっと不器用さんというかなんというか。ケージ登りをしているうちにちょっとした隙間に足をはさんでしまうという事故が、たて続けにおきてしまった。
ケージについては、先代の子を含めて、みりやミモザと同じ型(つまり、ある程度の信頼というか飼育実績があるもの)を使っている。でも、このケージはみつばには向かないのかもしれない。下の写真のように遊んでいて、スライドドアの部分の隙間に足を絡めてしまうのだ。
事故がおきてしまったのが今日。
朝、家を出る直前にケージに目をやると、赤い跡のついた床材とティッシュと、床に散った血痕を見つけた。みつばは足を絡めてパニックになってしまい、もがきながら自分で自分の足に噛みついてしまったらしい(*1)。左足が真っ赤だった。ほんの5分くらいの前まで寝てたはずなのに。
(*1)
鬼気迫る状況では、ハムスターは平常時では考えられないところに噛みつく。今回は足だけど、そのほか、自分のしっぽに噛みつくという行動も見たことがある。
見つけたときは、すでにみつば本人は落ち着いていて、手を出せば乗ってくるくらいだったのでほっとした(*2)ものの、出血が治まっていなかった。手当のしようがないので、人の手よりは落ち着くだろうケージに一度戻す。見た目の出血の量にくらべて、意外とすぐに血が止まったという過去の事例を信じてちょっと待ってみることにした。
(*2)
本当に生命の危険があって、かつ、ある程度体力が残っていれば、なりふり構わずまわりの物に噛みつく。
みつばはケージをうろうろした後、すごく狭いところに身を納めて、丁寧に出血した足をなめていた。そのうち、目を開けたままぴくぴくと体を震わせ始め、横になる。その「ぴくぴく」は眠いときにやるしぐさにも似ていたし、臨終直前のけいれんにも見えた。
意識の確認をしてみたところはほぼ正常。確かな足取りで歩けてもいたので、ここでみつばをちいさなキャリーケージに移した。床材はきれいなティッシュだけ。これで止血具合もわかりやすくなるし、万が一のときはすぐにヒーターを使うこともできる。
と、ここまで10分くらい。すでに会社を休むことを決めている。
血が止まっているのを確認。パニックにもなってなくて、差し出したひまわりもちゃんと食べた。キャリーケージでも元気に運動を始めた。
事故をみつけてからわずか20分。その前の寝ている状態から数えても30分程度。
ちょっとした事故だけど、ハムスターにとっては生死に関わる大事。力尽きるまでもがいて、死んでしまう子もいる。自分の足に噛みついて出血というのは始めてだったけど、何事もなかったかのように回復してくれてよかった。
ネズミの生命力のすごさには感心する。その一方、怖いくらいに急激に元気がなくなってしまうネズミの姿も知っているので、怖さも一緒に感じてしまう。
ひとまず、みつばには、前面スライドドアの無いケージに移ってもらうことにした。この子は水槽飼育も含めて考えることにしよう。