唐辛子とショットテキーラ
先日、あるバーテンダーさんに紹介してもらったお店に行ってきた。
「テキーラとメスカルのコレクションバー」で、唐辛子片手にショットでテキーラが飲めるお店なのだそうだ。今回はちょっとお酒の話。
そんな話のいきさつは下の小文字の部分。フルーツカクテルの話から話題がテキーラに飛び、話の流れからショット飲みの話題になったような記憶が…(曖昧)。
-----(会話を再現)------------------------
[バーテンダー]
このグラスは、六本木の○○というバーからもらってきたショットグラスなんですよ。
[飼い主]
そうなんですか…。
[バーテンダー]
そのバーはテキーラを集めたバーで、香辛料(ソースの名前いわれたけど忘れた)やハラペーニョを「チェイサー」に、このショット(グラス)でテキーラを飲むんです。面白いですよー。
[飼い主]
え??チェイサーが香辛料??
(注)チェイサー=強いお酒を飲むときに、一緒につけて出される口休め用の水などのこと。
[バーテンダー]
そうなんですよ。すごいでしょ?水じゃないんです。これをやると、だんだんとショットのテキーラが甘く感じてきたりするんですよ……
[飼い主(内心)]
なぬっ?行ってみよう(お店の名前をメモ)。
というか、この人(まわりの人のとの会話も聞いて話を総合すると…)本当に酒好き酒飲みだ(笑)。
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何はともあれ、行ってみた。
こっからはドキュメンタリー形式で…。
◆ 場所は六本木。調べていったにもかかわらず、お店の入り口はわかりづらかった。ちょっと古めのビルの地下、しかも階段下りてみたら、何も書いてないドアとカードロック。こういうたたずまいはバーには珍しくないけれど、そこは六本木。教えてもらってなければ怖くて入れない感じのエントランスにちょっと面食らう。電子ロックをよく見たら解錠のランプがついてたので開けてみる。
◆ お店の人は外国人だった。お客は少なく、しかも店内に日本人はいない。
「あ・あ・れぇ…」
:
「いらっしゃいませ。」
流暢な日本語でお出迎え。なるほどこういうお店なのか。六本木っぽい。
ちょっと広めのホールに大きなカウンターとテーブル。雰囲気はすごくいい。
◆ いきなり普段あまり飲み慣れていないお酒をショットで行くのもナンだったので、テキーラベースのカクテルからオーダー。カクテルメニューはテキーラベースとそれ以外でリストが分かれていた。20ページくらいあるメニューの9割くらいがスペイン語(?)で残り1割が英語。
◆ 出てきたカクテルはしっかり丁寧に作ってある感じで、すごくおいしい。ショットが売りだからといって、カクテルがおろそかではない様子。素直に、いい。
雰囲気OK、カクテルおいしい…で、この時点ですでに大満足。
◆ そして、ショットへ。「アネホのテイスティングセット」を頼んでみた。
ライムと塩とハラペーニョ(フレッシュかな?)と、ショット3つ。
味の違いなんてわかるんか?と思ったけど、意外にも「違う」ってことぐらいはちゃんとわかった。しかし、辛いし…。これだけで1時間くらい行けそうな感じ。ストレートのテキーラ、こうやって飲むとたしかにおいしい。
◆ 夜遅かったのでこれだけでお会計に。値段は、嘘みたいに安かった。しかもテーブルに座ったのに席代なし。チップ渡した方が良かったんだろうか、と帰ってきてから思った。
と、そんなこんなで、これは街バー日記。
お店の雰囲気は落ち着いていて、お酒もおいしい。ふつうにカクテルだけ飲みに来てもいいバーだと思う。いい掘り出し物。バーテンダーさんからの情報って今のところハズレなし。今回も満足!!
ところで、全部で20ページくらいあったメニューは、そのうちカクテル類が4ページ、おつまみが1ページ、のこりが全部テキーラの銘柄とかその関係。なんだかわからないけど見ながらお酒飲めちゃうような面白い冊子だった。9割方スペイン語なメニューで、そのうち読めたのは英語の部分と、カクテルの名前と、以前、某ホテルのバーテンダーに教えてもらった「アネホ」とか「レポサド」というテキーラ用語くらい。いやはや。